国際

紛争からいのちを救うために

4. 離散した家族の再会を支援する

再会を果たした家族(ブルンジ)

これは紛争の混乱により行方が分からなくなった、または避難のため離ればなれにならざるを得なくなった家族や親族が再び連絡を取り合い、再開できるように支援する活動です。家族の行方を知ることができない苦しみを取り除くことは真の意味での日常生活の回復に不可欠です。

赤十字ではこの支援活動を「安否調査活動」といっており、行方不明者の情報収集や離散した家族間の通信の仲介などを行っています。まず、行方不明者の情報収集では赤十字の「ファミリーリンクウェブサイト」というウェブ上のプラットフォームを通じて行方不明者の情報を収集、公開し、家族の捜索活動の一助を提供しています。特に子どもについては保護者とはぐれることが多く、難民キャンプなどの避難先で重点的に活動が行われています。また、居場所は特定されているが収容所など外部との通信が制限されていたり、郵便制度が十分機能していない場合に、「赤十字通信」という手紙のやり取りを仲介することもあります。この活動には赤十字のボランティアが多く関与しています。ときに国境を越える対応が求められることから、国際赤十字・赤新月運動の世界的なネットワークが連携して対応しています。

安否調査活動に従事する赤十字ボランティア(ウクライナ)

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