国内

自然災害からいのちを救うために

9. こころのケアを行う

2018年西日本豪雨災害の被災地での「こころのケア」

こころのケアは、災害により身体やこころが傷ついた被災者に対し、その苦痛や苦悩を軽減することにより、精神的な病気を予防し、ストレスからのレジリエンスを高めることを目的とした活動です。災害は人の心に喪失感や不安、怒りなど様々な反応をもたらしますが、その内容は個人によって異なります。人によっては身体的な症状として現れることもあり、その人の事情に応じた対応が必要です。

災害時における日本赤十字社のこころのケア活動は、精神科医や臨床心理士等の専門的な支援とは異なり、被災者の健康や身近な悩みを聞くことにより安心感を築いていく心理的な支援と、ハンドケアや足浴等のリラクゼーション、子供の遊び場設置、ストレス対処法の広報活動等の社会的な支援を実施しています。また、必要に応じて、専門的な支援への橋渡しも行っています。

心理社会的支援は、専門家ではなくても研修を受講すればだれでも実施できる人道支援のため、多くのボランティアの方がこころのケアの一環として、被災者に対する傾聴活動やリラクゼーション活動としてのホットタオル、ハンドケアや足浴の提供を行っています。

避難所で声掛けを行うこころのケア要員

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