国際

コミュニティの回復力(レジリエンス)を高めるために

10. 救急法を広める・実践する

ラオス赤十字社救急法普及支援事業で現地の高校生に心肺蘇生法を指導する日赤指導員

救急法とは、けが人や急病人を正しく救助し、医師や救急隊に引き継ぐまでの救命・応急手当を指します。とりわけ医療インフラが十分ではない国においては、住民自らの手でいのちを守るための救急法を身に着けておくことが極めて重要です。具体的には、心肺蘇生法(CPR)、AEDの使用方法、止血や包帯の技術といったものがこれに含まれます。

救急法の普及はひとのいのちと健康を守ることだともいわれます。すなわち、一人ひとりが救急法を学ぶことで、その知識が周囲にも広がり、結果的に多くのいのちが救われる可能性を高めています。このため、特に子どもや若者への教育が重要で、赤十字では学校や地域コミュニティへの救急法の普及を推進しています。

日本赤十字社の例では、救急法の指導員資格をもった職員やボランティアをアジアや大洋州の国々などに派遣し、講習の実施と将来の指導者の育成に努めています。

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